NOUTEN QUEST Ⅱ⚡️

過ぎ去りし時を乗り越えてS

わかっていた事

仲間と別れる事になるのはずっと前から、いや、はじめからわかっていた事だった。


先の事なんてわからないと思って、その時は楽しければいいと思っていたのだ。


自分の都合よく行くなんて話はなくて。


それは相手にとっても同じであろう。


だからきっと、お互いのこれからを話す時が来たら別れるんじゃなきかって。


どこか思っていたけど、気にしないようにしてきた。


一緒に冒険をした3年間はとても楽しかった。


このまま一緒にいれたらいいなんて思っていた。


意を決して話をした時。反応は予想以上に微妙だった。そこに怒りさえも覚えてしまった、


どうしたらよかったのだろうなんて考えても。はじめからこうなるのではないかってわかっていたのだと思い出す。


過ごしてしまった時間は残酷にも自分の胸に突き刺さる。


法的な拘束力がないだけでもまだマシか。


だから綺麗に終わったと思えたらそれでいい。


でもね。まだまだ辛い。


叫びたい。


もう一度、会いたくなる。


願えば願う程つらくて。


最後に書いた手紙の内容も疑いたくなる。


それが現実で。ハッピーなエンドが決まっているフィクションではないから。


本当にしつこいくらいに浮いては沈んで。


夏の暑さとともにやり過ごしているのである。