おおぞらをとぶ
テレビで若くして頂点に立ったと、芸能人が語っている場面を見る。
10代で芸能界入りして、がむしゃらに走り続けて。気がついたら誰もが目を惹く人になっていた。
ただ、カッコいいとか、可愛いとか。入口はそうであっても見えない努力をたくさんしてる事を理解するのには、私は遅いくらいなのかもしれない。
20歳を過ぎて社会に出て。上手く結果が出ないと落ち込んで。自分には向かないと諦める。
いつしか、何をやってもダメなんだって卑屈になる。それが当たり前だと思う。
そうやって若い時間をダラダラと生きていた部分もある。
がむしゃらに努力しても、思った通りに行かなかった人は世の中、たくさんいるだろう。
結果が出ない事は怖い。怖くて仕方ない。努力なんてしたも無駄だなんて思うだろう。
いつしか心は魔王に支配されて、自由を奪われる。
立ち向かうのが怖いから、居心地の良い場所で寝て過ごす。
世界はこんなにも不幸だななんて、都合の良い理屈ならべて。
誰かが何とかしてくれるのを待つ日々に。
希望は生まれない。
支え合う仲間がいて。
叶わなかった恋人との思い出もあって。
大切な家族の存在にも気づいて。
少しでも前に進もうって勇気も生まれた。
世界が光を取り戻した未来なんて都合の良い想像しかできないけど。
変わろうって。変えようって。
そんな思いがどこかに届いてくれたら良い。