神様からの罰
大切な人が離れていった。
話したい事はたくさんあったのに。
話せば話す程、複雑になりそうで怖い。
はっきりしているのは私が言ったことが悪いのだ。
これまでの思い出も全部。
崩れていく。
今までなんだったのだろう。
この付き合いはきっと終わる運命だった。
相手は鼻から気がなかった。
嫌と言うほど出てくる責任転嫁の感情が鬱陶しい。
自分が壊したのだ。
壊したおもちゃを買ってくれってねだっている様なもの。
おもちゃよりももっと大変なものに傷をつけてしまったのかもしれない。
なんでもいい。
私は反省をしている。
この別れが、今後自分にとっての良い予防線になるのなら、新たな誰かを傷つけないで済むのだからそれで良い。
でも願わくば。この哀れな男に救いの手を差し伸べてくれないかとさえ思う。
そんな奇跡なんて起こるはずもない。
ただただ。
運命に逆らう度胸は必要か。
何もしなければ。
遠ざかっていくだけである。
神様の罰は重い。