NOUTEN QUEST Ⅱ⚡️

過ぎ去りし時を乗り越えてS

医学部

こういう本を読んで医学部に対して批判的な意見を述べたいかと言ったらそうではない。

 

医師ではない我々にとっては未知の世界であり、表面的なことか、ただの想像の中でしか医学部という場所を語ることはできないだろう。

 

この本を読んでみて、私は医師という人たちがどれほど長い間に勉強をしてきていて、今も絶えず勉強をしながら臨床を支えていく使命感や根気、精神力を持っていることを感じた。

 

医学部は高学歴というのは知ってのことであるが、その中でも東大という全国ブランド化された歴史から地方の新設医学部や私立大学が力をつけて、東大を最上級として学閥ヒエラルキーが崩れつつあること、歪んだだ医学部受験ブームが起こってることと言った大学側の問題、またそれによって引き起こされてしまった実際の医療事故も取り上げられていた。

 

2000年代に入っていから医療の体制についてパラダイムシフトをすべき点が指摘されているが、医療界隈では「医者が偉い」という風潮は根強く残っている。

 

コメディカルにとってはやはり医師との間にどこか壁を感じてしまうことはある。

 

他職種連携の大切さも昨今で取り上げられてられているのはこの見えない壁に扉を作ることであるのだろう。

 

アスペルガー気質な人が医師になって、コミュニケーションがうまく取れずに周りの反発をくらってしまうこともあるそうだ。それでも自分の凹凸とうまく付き合いながら医師として働くことは可能で、その様な医師はドラマにもあるようなグッドドクターと言われるのかもしれない。

 

大切なことは「暖かみ」を持つことなのである。高慢な姿勢では良い医療は作れないと筆者は主張している。それ故に、治療のことを「手当て」というそうだ。

 

多様性を受け入れた広い視野を思って、そして過ちも認めて学びの姿勢も日々忘れずに。きっとそれは医師に限らず人の社会に生きる中で大切なことだであろう。

 

 

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