NOUTEN QUEST Ⅱ⚡️

過ぎ去りし時を乗り越えてS

コロナのせいにしてみよう

コロナの第3波が来ていると言われ、また変異型のウィルスも見つかり、世間は再びざわついていますね。

 

第1波の頃に比べたら少しは体勢も整えられているのではいかと思っていますが、現場の逼迫した状況は次第に増えていっていると思います。

 

私の職場でも患者さんから陽性者が出ることも珍しくはなくなりました。

 

日常に新しい概念が生まれて、それまでとは違う生活様式を求められて、いつまで続くのか、いつ終息するのだろうかと後ろ向きな気持ちになっている方もいると思います。

 

Twitterでも有名な内科医の國松先生がこのような世の中へCIAMS(シャムズ)という概念を提唱しています。

 

 

CIAMS(Coronavirus-induced altered mental status)

 

 

と言って、病気の診断のカテゴリではなく、コロナの不安から出てくる心身の変化と簡単に言っても良いそうです。英語だと難しく聞こえるので「シャムズ、シャムズってる」みたいな使い方で良いと思います。

 

ただ何んでもかんでもシャムズっていう訳ではなく、「いつもと違うその人」、例えば、

 

・自分のことばかりを考える人がコロナで困った人を助けようとクラウドファンディングをする

・冷静沈着、頭脳明晰な社長さんがコロナ禍で迷走して謎のプランを掲げて社員を困らせる

・穏やかな人が急に怒りつぽくなる

・コロナ禍で絶対やらなかったことをしたり、言い始める

(書籍より抜粋)

 

などの事だそうです。

 

 

コロナの不安に翻弄されて過敏になっているというのでしょうか?

そう言われてみれば、「いくらコロナだからって別にそこまでしなくても、、、」って思ってもなかなか言えない事って身近にありませんでしたか?

 

 

シャムズは医学用語でも病気でもなく、コロナに関する精神的荷重、コロナによる転換症状、、というとちょっと専門用語みたいですが、もっと砕けて言えば具合いの悪さです。

 

 

これはコロナの以前からあった事で、なんらかの病気があって、それに気が付かずに具合いの悪さを感じていて、病院で何かしらの病気が見つかるといった様な事です。

 

 

今まではそれを感じる人が100中2、3人だったのに対して、コロナ禍では100中99人が何かしらの具合いの悪さや不安を感じてしまっている状況です。

 

 

そもそもですが、大きな病気を乗り越えた人や定期通院をしている患者さんからしたら人生シャムズってるとニュアンスで言える訳で、もともと病院に行かない人々が不安になってしまっいると言えます。

 

 

身近にコロナでも平気な人っていませんでしたか?

 

 

例えば、テレビのニュースやワイドショーでPCR検査しろしろって報道されていて、「はぁ??💢」と思った方もいるのではないでしょうか?

 

 

検査をしたとしても陰性証明にはならないし、そもそも治療方法もない訳だから検査する技師や処置をする看護師も含め医療従事者の負担が増えるだけと思って、メッセージを発信した人もいたと思います。それでも世間との認識のズレには嫌気がさしたところもありました。

(※“検査ができる“という事は大切だと思っています)

 

 

現場に携わっている医療従事者は、状況を冷静に見ていたのではないかと思います。先ほど、100中99人が不安になっていると例えましたが、残りの1人は不安集団には入っていない訳です。少しエゴかもしれませんが。医療従事者でなくても普段と変わりがない人が1人はいると思います。 

 

國松先生はこうのような1/100の普段と変わらない人達が○、99人の不安な人達●として、オセロのように○の身近にいる●の人たちが○になっていく事が大切だと言っています。

 

 

まず不安になる原因として、情報が溢れすぎていると言うのも一つあるのでしょう。●の人達はスマホなりTVを見て何かしら煽られてしまっているところがあると思います。

(※TVの情報は視覚的にインパクトが強く、煽られやすいそうです。)

 

○の人を見て「そんなに不安にならなくていいんだ〜。」とか、「そうは言ってもあの人医療機関で検査やっているし大変だよなぁ〜」とか、そう思ってもらって●が○になっていけたら良いのかなと思います。

(私の両親は私が臨床検査技師として検査に携わっていると言う話を聞いて、最初に比べたら少し不安が和らいでいるように感じています。)

 

 

○を●に変えるためには身近な人の声かけが大事で、シャムズを見極めるのは医師などの専門家ではなく、私たち一人一人なのです。

 

 

1番怖いケースは●の人が一人で抱え込んで鬱になり自殺に至ってしまうケースだと國松先生は言っています。そうなれば医療機関に行くべきなので、シャムズでは片付けられないところだと思います。芸能人の自殺報道も少し頭をよぎりますね。

 

 

そろそろまとめにも入っていきますが、世の中はコロナありきになって、以前のように戻る事は無いと思います。私は10年前の東日本大震災に例えてしまうのですが、震災後に変わったものってありましたよね?脱原発だったり、公衆wifiだったり、災害ありきのものがたくさん作られていったように思います。

時代はwithコロナになのでしょう。不安は感じても、それと向き合っていかなければなりません。

 

withコロナで変わって良かったものってあると思います。手洗いとマスクの大切さ、リモート会議、体調が悪ければ休むという選択肢もしやすくなりました。仕事にとらわれない自分の時間や、家族との時間が増えたと感じている人もいるのではないでしょうか。密を避けると言っても不思議と人のつながりの大切さを改めて認識させられていると思います。

 

もちろん医療従事者への偏見や、コロナ禍で仕事がなかなか見つからなかったり辞めさせられたり、社会問題はあると思います。そこまでは私は言及できませんが。コロナで感じるストレスを吐き出しながら、大きく言えば世の中がうまく適応していくようになっていくのかなと思います。

 

コロナも差別も偏見もない完全な世界なんてないのです。そこを目指したら永遠と抜け出せなくなってしまいます。

 

 

“ありのまま“でしょうか。

 

 

私なんかが言うのも恐れ多いですが、こんな世の中ともうまく付き合っていくのが懸命でだと思っています。

 

 

感染予防もしながら、できる限りの身近な人達ともコミュニケーションをとりながら。

 

 

前向きにやっていきたいものです。

 

  

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