NOUTEN QUEST Ⅱ⚡️

過ぎ去りし時を乗り越えてS

聞く力 〜心をひらく35のヒント〜

人の話を聞くということは自分ではできているように思えてできていないことが多です。

 

相手の言ったことを理屈で返してしまって会話が続かなかった経験をした人はいるのではないでしょうか。

 

話上手は聞き上手という言葉があります。

 

それはその言葉の通り、話をきちんと聞ける人は話も上手いという事です。

 

私の経験談を話したいと思います。

 

職場で他部署の人と車に乗り合わせて移動をすることがありました。

 

そこで、好きな街はどこかといった話題になり、それぞれの街の場所を順番に答えていきました。

 

A「自分は、〇〇の街が好きですね」

 

B「あ、あそこね。昔は、結構、汚くてさ。街をきれいにする人は心も綺麗なんて看板が立ってたりしたんだよね。」

 

私「あー、あそこ今も汚いっすよ。駅前に喫煙所とかもありますしね。」

 

 

なんて会話を挟んで返したのですが、その時にBさんは私に言いました。

 

「おいおいそんなこと言うなよ。街を綺麗にする人は心も綺麗って看板が昔あったところを拾ってくれよ!」

 

っとまぁ少し端折ってしまいましたが、確かにBさんの言う昔は私は知りませんでしたし、自分の中のその街のイメージで会話を返してしまっていたなと後で思いました。

 

このBさんの言うところの「相手の言葉を拾うまたはすくう」様に会話をすることって意外とできないもので、もう一つ私自身が苦い思いをした経験談を話させてください。

 

それは私がある場所へ出掛けたことを何気なく職場の上司に話した時のことでした。

 

私「この前、〇〇に行ってきたんですよ」

 

上司「あっあそこね!知ってる知ってる。昔、あそこで私の弟がさ・・・」

 

と、開口一番に私の話題を上司の弟の話題にすり替えられて、終いには私が出掛けた話はできずに会話が終了してがっかりしたことがありました。

 

上司自身は気づいていない様子でしたが、人の話題を自分の話題に変えてしまうのはいわゆる会話泥棒というものではないかと私は思いました。上司と言えどもそれは聞き捨てならぬ・・いや、聞いていなかったかもしれません。

 

 

会話は自分目線ではなくて、相手の目線でしてみると言うことを私は身をもって経験しました。特に気のある方と話をする時に、ついつい自分の話ばかりをしてしまって嫌な気持ちにさせてしまったことってありませんか?(私はたくさんあります。)

 

 

阿川佐和子さんも、いろんな著名人の方のインタビューをしていく中で学んだことが多くあるそうです。失敗も重ねて、ちょっぴりお茶目で可愛らしいエピソードもありますが、柔らかく自然に相手の話を聞いて、質問をする、時には相手のペースに助けられたことなども書かれていました。

 

 

人の話は決して立派である必要はない。話している相手の言葉や仕草、オチにもならない様なくだらない話の合間に「その人らしさ」が出る。そこに共感したくなる様な小さな魅力があればそれだけで十分です。そしてそんな話を自ら語ることにより、自分自身の心を見つめ直し、何かを発見するきっかけになったらそれで十分です。そのために聞き手が必要とされる媒介だとしたら私はそんな聞き手を目指したい。(巻末より一部抜粋)

 

 

話上手は聞き上手。なんとなくわかる様な気がします。

 

 

SNSも例外ではないでしょうか。お互いに顔の知らない人でも長く繋がれたら幸いです。